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食べるクスリ

日常において、われわれがなにげなく食べているものには、元来、病気を予防する驚くべき力が備わっています。ここでは、身近にある食品に秘められている薬効を科学的根拠にもとづき紹介していきます。特にニンニクとタマネギについては、古代の文化以来、魔法のような健康をもたらすものとして、珍重されてきました。この二つはいずれもネギ科の植物で、農耕が始められたときからの5000年ほどの古い歴史をもっています。何世紀もの間、ニンニクとタマネギは次の薬として使われてきました。○抗凝固剤、○抗敗血症剤、○抗炎症剤、○駆風剤、○利尿剤、○鎮静剤、○抗腫瘍剤、○湿布剤、○駆虫剤、○毛生え薬、○媚薬。

MENU
タマネギ ニンニク ニンジン キャベツ オーツ麦 大麦 オリーブ油 小麦のふすま ショウガ 大豆
プルーン ミルク ヨーグルト リンゴ ワイン ビール コーヒー 貝・カニ・エビ
ゴーヤ ゴマ

タマネギ

期待できる効果

@多くの顔をもった心臓−血液の薬であることは確か

A善玉コレステロールを増やす

B血液の粘土を下げる

C血液の凝固を遅らせる

D血中総コレステロール値を下げる

E血糖値を調整する

F細菌を殺す

G気管支の充血をやわらげる

H動物性のガンを抑える

効果のある量

生のタマネギを1日に半個食べただけで、あなたの善玉コレステロール値は平均30%上がる。加熱調理したタマネギたった大さじ1杯が、脂肪の多い食事をした後の凝固しやすい血液の傾向を逆の方向に変えてしまう。生であれ加熱調理してであれ、半カップ相当量のタマネギは、さまざま方法であなたの血液を最上の状態に保ってくれる。

助言

血中HDLコレステロール値を上げたい人は、生のタマネギを食べたほうがよい。その働きをするにはタマネギに強い味を与えている物質で、加熱するとその味がなくなり、HDLに対する効果も失われる。また、味の強い黄または白タマネギを選ぶべきで、味のおだやかな刺激の少ない赤タマネギには効果が期待できない。大幅にHDL値を下げるには中くらいの大きさのタマネギを毎日最低半個、二ヶ月間食べ続ける必要がある。血栓ができないようにして心臓を守ってくれる働きは、生タマネギ、加熱調理したタマネギの双方に期待できる。

ニンニク

期待できる効果

@感染とたたかう

Aガンを予防する化学物質を含む

B血液の粘度を下げる(抗凝固剤)

C血圧、血中コレステロール値、血中中性脂肪値を下げる

D免疫システムを刺激する

E慢性気管支炎を予防し、やわらげる

F去痰剤、充血除去剤としてはたらく

効果のある量

生のニンニクを1日に1かけら(1小球根)の半分食べただけで、血栓を溶解する働きが活発になり、心臓発作や脳卒中予防の助けに なる。生のニンニクを1日に2かけら食べると心臓病患者の血中コレステロール値が下がり、その値が維持される。

助言

全員がニンニクを食べていない限り、ニンニクを食べた人は口臭ですぐにわかる。科学者達は少なくとも50年間、いかにしたらニンニクの臭いを消せるかについて議論してきた。ある人は濃いコーヒー、ハチミツ、ヨーグルト、コップ1杯の牛乳をすすめている。フランス人は赤ワインを効果のある消臭剤と呼んでいる。クローブも臭いを消すと思われている。もっとも一般的にすすめられているのは、パセリをよく噛んで食べることである。パセリの葉緑素がニンニクの臭いを消すと考えられている。手についたニンニクの臭いは、「博物学」誌によると、レモンで洗うとよい。でなければ冷水で洗って塩でこすり、もう一度水洗いしたのちに石鹸を使って温湯で洗う。ニンニクはできる限り新鮮なものを使うこと。自分で栽培したらそれがベスト。残念ながら土壌の条件によって、ニンニクに含まれる治癒力をもった化学物質は大きく変わってくる。研究者達がニンニクの治癒力のテスト結果にばらつきがあるという理由の一つはそこにある。生のほうがよいか?加熱調理したしたほうがよいか?細菌を殺し、免疫機能を高め、ガン予防の助けを期待するには、ニンニクは生でなければならない。しかし、加熱調理したニンニクでも血中コレステロール値を下げ、血液の粘度を下げる。充血除去剤、咳薬、粘液調製剤の働きもして、気管支炎の予防に役立つ。従って、両方食べることをすすめる。

ニンジン

期待できる効果

@ガン、特に肺ガンを含めて煙草に関連するガンを抑えるのに最もよい食品

A血中コレステロール値を下げる

B便秘を予防する

効果のある量

喫煙者はむろん、以前ヘビースモーカーだった元喫煙者も、1日に二分の一〜3分の一本または半カップ相当量のニンジンを食べるだけで肺ガンのリスクが半分に減る。中くらいの大きさのニンジンを1日に1本食べると、血中コレステロール値が平均11%下がる。

助言

最大の抗ガン効果を期待するには、ニンジンは加熱処理して食べたほうがよい。発ガン性物質の攻撃から組織を守る活性物質と考えられているβカロチンは、加熱によって放出されるからです。生で食べたときに比べて加熱調理して食べると、2〜5倍のβカロチンがとれる。しかし、加熱しすぎないこと。ニンジンの形が崩れるまで煮ると、その貴重なβカロチンがほとんど失われてしまう。ニンジンを食べていれ煙草を吸っていても大丈夫とは考えないこと。ニンジンは禁煙の代わりにはならない。ニンジンは煙草の煙による間段のない攻撃を相殺することはできない。ニンジンがガンのリスクを半分にしても、喫煙はリスクを10倍にしてしまう。元喫煙者、特に最近煙草を止めた人は、予想される煙草関連のガンを振り払うために毎日ニンジンを食べるべきです。現在煙草を吸っている人もニンジンや他のβカロチン食品を多くとるようにすれば、なにがしかの恩恵は得られると専門家は指摘している。しかし、最もニンジンの恩恵が得られるのは喫煙本数の少ない人で、ヘビースモーカーがニンジンをたくさん食べたからといって、恩恵が得られるかどうかは不明である。同じような効果は、カボチャにも期待できる。1日にカボチャを半カップ相当量余分に食べれば、恐らく肺ガンのリスクが半減する。

キャベツ

期待できる効果

@ガンのリスク、特に結腸ガンのリスクを下げる

A潰瘍を予防、治癒する

B免疫システムを刺激する

C細菌やウィルスを殺す

D生長を早める

効果のある量

生、加熱調理したもの、塩漬け、いずれであれ週にたった一回食べることで、あなたの結腸ガンになる確率は66%下がることになる。キャベツの摂取量と効果の間には、多く摂ればそれだけ効果が大きくなるという関係があるので、週一回以上食べれば、それだけ抗ガン力は高まる思っていい。

助言

キャベツは制ガンに働くようだとする大多数の科学者の見解に反して、1985年日本人の研究者が逆の研究結果を発表している。キャベツを頻繁に(週四回)食べている人達は、結腸ガンと胃ガンのリスクが比較的高いというものである。しかし、同じ日本でキャベツをよく食べている人には結腸ガンが少ないという研究結果も報告されていて、その理由について権威者たちもまだ納得のいく説明はできかねている。

オーツ麦

期待できる効果

@すぐれた心臓の薬となる

A血中コレステロール値を下げる

B血糖値を調整する

C実験動物のガンを予防する化合物を含んでいる

D皮膚の炎症を抑える

E下剤として働く

効果のある量

乾燥状態で半カップの量のオートプラン、あるいは乾燥状態で1カップの量のオートミールを毎日食べていると、コレステロール値が劇的に下がる。同時にインシュリンと血糖値が安定する。

助言

コレステロール値をずっと変動なく下げるためには、オートの摂取は1日1食では足りない。朝食に食べるだけでなく夕食のスナックとしてもとるのがよい。オートはカラス麦ともいわれているが、最近ではオーツ麦という呼び方が定着してきている。しかし、オートミールなどオートということばがもっとも熟しているので、普通オートと呼ぶことにする。オートを水煮したものをオートミールという。

大麦

期待できる効果

@おそらくガンを抑える

A血中コレステロール値を下げる

B大腸の機能を高める

C便秘を改善する

効果のある量

大麦そのものであれ、大麦でつくった食品であれ、1日に三回食べていると血中コレステロール値が約15%下がる。大麦粉でつくったマッフィンやスコーンを毎日食べていると便秘が完全に治る。

助言

専門家の見解の一致するところでは、一般的に大麦は精製の度合いが低いほど健康をもたらす力が大きい。もっともよいのは、無精製の全粒大麦、それを粉にした大麦全粒粉、その荒びき、ゆでて挽き割りにしたもの、ロールド・オートに似たただローラーでつぶしただけの大麦フレイク。これらは健康食品店で売られている。スーパーマーケットで売られているスコッチ。バーレイや精白大麦は治癒的効果が少ない。とくに便秘に対する効果はほとんどないといってよい。それでも、スコッチ・バーレイと精白大麦のちゃんとしたものは心臓にはよいかもしれない。ウィスコンシン大学の研究者たちがすすめているのは、もっとも精製度の低い全粒大麦や大麦全粒粉、あるいは殻と種子の一部を除いただけの大麦で、それが最大の効果をもたらすとしている。脂溶性の抗コレステロール化合物が大麦の外側の層にもっとも多くみつかっているからだ。一方、ニューマン博士は外側の層を取り除いてしまった精白大麦のなかにもβグルカンが含まれることから、コレステロール値を下げる効果があるとしている。無精製、精製いずれのタイプの大麦も、コレステロール値を下げる助けになると思われる。大麦粉はいろんな料理で小麦粉の代わりに使えるし、また混ぜて使ってもよい。ビールは大麦源とはならない。米国における大麦生産量の約四分の一の量がビールの醸造に使われているけれども、コレステロール値を抑える化学物質はそっくり残りかすとして捨てられている。ビールに入っているのはごく微量である。その”残りかす”の一部は大麦に加えて製粉され、健康食品店で売られている。シリアルのメーカーや製パン業者もそれを使っているところがある。

オリーブ油

期待できる効果

@心臓によい

A悪玉コレステロール値を下げる

B善玉コレステロール値を上げる

C血液の粘度を下げる

D発ガンと老化を遅らせる化学物質を含む

Eすべての原因による死亡のリスクを下げる

F血圧を下げる

効果のある量

わずか大さじ1杯のオリーブ油が卵2個によるコレステロール上昇作用をうち消してくれる。1日に大さじ4杯から5杯のオリーブ油をとると、心臓発作を経験した患者の血液の内容が劇的に改善される。1日大さじ三分の二のオリーブ油が男性の血圧を下げる。

助言

心臓にもっともよいタイプのオリーブ油は?いろんなタイプがあるオリーブ油の中で、抗心臓病に働く物質をもっとも含んでいてもっとも力があるのは、エクストラ・バージン・オリーブ油である。これは、最高品質のオリーブをつぶして圧搾するだけの過程で抽出した脂である。ベラ博士は、原料のオリーブそのものに近い油ほど心臓を守ってくれる物質を高濃度に含んでいる、といっている。精製の度が高くなればなるほど、有効成分が減っていきます。コレステロール低下作用を期待するには?オリーブ油を増やす場合は、動物性の飽和脂肪を減らす必要がある。そうすればより効果的にLDLコレステロール・レセプターの感度が高められ、より多くのLDLコレステロールを減らせることになる。高飽和脂肪食に多量のオリーブ油をただ加えただけでは、大きなコレステロール低下作用は期待できない。過剰な飽和脂肪はオリーブ油の有益な効果をうち消してしまう。

小麦のふすま

期待できる効果

@便秘を治す

A憩室症、動脈瘤、痔、裂孔ヘルニアを予防する

B大腸の機能全般を改善する

C結腸ガンによる死亡率の低下に関連する

効果のある量

緩下剤としては、1日にふすまそのものならば大さじ三杯、ふすまのシルアルならば三分の一カップでよい。それで慢性的な便秘が改善される。その倍の量をとると人によっては下痢をする。しかし、小麦のふすまの効果については個人差が大きいので、それを目安に自分の適量を見いだしていただきたい。

助言

もしもあなたに便秘の前歴がある場合は、望ましい腸の蠕動ときまった排便があるようにするには、普段かさのある便をしている人に比べて、より多くの小麦のふすまをとる必要がある。カミング博士のテストによれば、食物繊維に対する反応は人によってあまりにも大きな開きがある。糞のサイズを大きくするには、ある人の6倍もの食物繊維をとらなくてはならない。一般に、ふすまの粒が粗いほど効果が大きい。ふすまは少し時間をかけて、徐々に食事に加えていったほうがよい。一度にたくさんとるのではなく、そうやって結果を待つべきだ。

ショウガ

期待できる効果

@乗り物酔いを予防する

A血液の粘度を下げる

B血中コレステロール値を下げる

C動物のガンを予防する

効果のある量

小さじ約二分の一の粉末ショウガで乗り物酔いが予防できる。

助言

乗り物酔いを予防するには自分でショウガのカプセルをつくって用意しておくのがよい。米国の健康食品店ではよくショウガの粉末の入ったカプセルを売っているが、なければ薬剤師にいってショウガ粉末500mg入りのものをつくってもらうとよい。専門家はショウガの粉末をそのまま小さじ1杯飲むと、食道を焼く危険があると警告している。米国農務省の植物の専門官のジム・デューク博士は、ショウガの粉末小さじ二分の一を茶やその他の飲み物に混ぜてもよいといっている。もし乾燥粉末ではなくて、生のショウガをすりおろして使う場合は量を2倍にして、小さじ1杯にする。必ず皮をむいてからおろすこと。

大豆

期待できる効果

@すぐれた循環系の薬

A胆石を予防・溶解する

B血中コレステロール値を下げる

C血中中性脂肪値を下げる

D整腸

E便秘をやわらげる

F血糖値を調整する

Gガンのリスクを下げる

Hエストロゲンを補充する

I避妊を助長する

効果のある量

どんなタイプのものでもよいから大豆食品を週6回食べていると、異常に高い血中コレステロール値が最大20%下がる。

助言

大豆の製品の数は多く、また食べ方もいろいろある。味噌、醤油、大豆油、大豆粉、きな粉、豆乳、豆腐、納豆、ゆば、挽き割り大豆、炒り豆、自家製大豆のもやし、大豆タンパクでつくった人工肉。その多様性をうまく活かして、できるだけ多くの大豆を毎日とるようにしたい。

プルーン

期待できる効果

@強力な緩下剤として働く

効果のある量

1日わずか半カップのプルーン・ジュースが、大多数の人に緩下剤効果をもたらす。

助言

ひんぱんにプルーンを食べ始めた最初の頃は、腹の張る感じや、ガス、その他の胃腸の苦痛を覚えるかもしれない。しかし、通常短期間(3週間以内)であなたの腸管は適応できるようになり、不快感はなくなる。緩下剤作用のある食品をいきなり多量に食べてはいけない。徐々に量を増やしていくようにする。腸の蠕動が正常になるまで、毎日少量、30gかそこらずつ増やしていくのがよい。

ミルク

期待できる効果

@骨粗鬆症を予防する

A感染、とくに下痢とたたかう

B苦い食品、辛い食品、薬品などによる胃のむかつきをやわらげる

C消化性潰瘍を予防する

D虫歯を予防する

E慢性気管支炎を予防する

F精神的エネルギーを高める

G血圧を下げる

H血中コレステロール値を下げる

Iある種のガンを抑える

効果のある量

ビタミンD強化脱脂乳を1日に2〜3カップ飲むと、結腸ガンにならないようにする助けとなる。脱脂乳または低脂肪乳をわずか半カップ飲むだけで、精神的なエネルギーが高まる。

助言

成人には脱脂乳がもっともよい。カルシウムなどの栄養素は全乳と同じで脂肪は含まれていないからである。脱脂乳は脳の化学物質を刺激するけれども、脂肪を含んだミルクは逆にその働きを鈍らせる。脱脂乳や低脂肪乳で脳のパワーをベストにするには、他の食品を食べる前にコップ1杯飲むのがよい。そうしてミルクに含まれているタンパク質の分子を、脳を化学物質をつくるために脳に飛び込ませるようにする。でないと他の食品に含まれている化学物質との競争になって、脳にエネルギーを与えるのが遅れる。2歳以下の子供には低脂肪食は与えないこと。脱脂乳や低脂肪乳は避ける。そうしないと胃腸の感染から守る力を奪うことになるし、正常な成長や発達も損なわれると権威者たちは警告している。ミルクはすべての人の血圧を下げるわけではない。ある研究では、カルシウム錠を1日に1000mgとった人のうち血圧が下がったのは44%だった。

ヨーグルト

期待できる効果

@細菌を殺す

A下痢をふくめて腸の感染を予防・治癒する

B免疫システムの働きを高める

C腸の機能をよくする

D潰瘍を予防する化合物を含む

E抗ガンの働きをする

F血中コレステロール値を下げる

効果のある量

1日に3カップのヨーグルトが血中コレステロール値を下げる。毎日三分の一〜半カップの脱脂乳ヨーグルトが幼児のひどい下痢を治している。

助言

すべてのタイプのヨーグルトが同じ治癒的効力をもっているわけではない。ヨーグルトに含まれている細菌のタイプと量が、厳密には我々の体に対して健康をもたらす効果を決定する。ヨーグルトを含めて発酵乳は、1つまたは2つのタイプの乳酸菌を加えてつくられている。米国では、ヨーグルトにどんなタイプの培養菌が使われているかをラベルに表示することが要求されていない。だから、消費者がそれを確かめるためにはメーカーに問い合わせる必要がある。しかし、米国で市販されているほとんどのヨーグルトは、ブルガリア菌、テルモフィルス菌で、二、三のものがアシドフィルス菌でつくられている。米国ではラベルを読んで、”活性をもった培養菌”を含んでいることを確かめるべきである。そう書いてあって初めて、本物のヨーグルトなのである。発酵させたあとに加熱殺菌してその培養菌を殺してしまっているヨーグルトには、治癒的効果は期待できない。とくに抗菌作用はもうないと思ってよい。米国ではときたまミルクに酸を加えて酸味を出し、その濃度を高めてヨーグルトとして売っていることがある。シャハニ博士は、これを”酸味があるだけのヨーグルト”と呼んで、ヨーグルトがもたらす健康上の恩恵は得られないとしている。もしもあなたにミルクに対するアレルギーがあったら、ヨーグルトを試していただきたい。乳糖消化酵素が不足しているためにミルクを飲めない人のほとんどが、不快感なしに安全にヨーグルトを食べることができる。

リンゴ

期待できる効果

@心臓にとってよい薬

A血中コレステロール値を下げる

B血圧を下げる

C血糖値を安定させる

D食欲を抑える

E動物のガンを抑える科学的物質がつまっている

Fリンゴジュースは病原性のウィルスを殺す

効果のある量

1日に1個のリンゴを食べれば、血中コレステロール値が下がり、心臓を守ってくれる善玉のHDLコレステロールが少し増える。その量のリンゴはまた血圧を下げ、血糖値を安定した状態に保つ助けとなる。一般的に、あばたのコレステロールが高いほどリンゴの恩恵は大きい。

助言

ある点まではリンゴを食べれば食べるほど、血中コレステロール値が下がる傾向にある。ただ、体の化学によって人それぞれ反応が異なる。理由はわからないが、女性のほうが男性よりもリンゴを食べることによって、より顕著に血中コレステロール値が下がる。リンゴを余計に食べるようになって最初の3週間は、総コレステロール値は逆に上がることがある。一般的にそれから徐々に下がり初めて、リンゴを余計に食べる前よりも低い値になる。リンゴはしかし、フランスで行われた研究によると、すべての人に効果があるわけではない。リンゴの皮はできるだけ食べたほうがよい。そこに食物繊維のペクチンがとくに多く含まれているからである。リンゴジュースにはペクチンはあまり含まれていないので、血中コレステロール値を下げたり、血圧を下げたり、血糖値を安定させたりする効果は期待できない。抗ガン効果をもった化学物質の含有率も低い。

ワイン

期待できる効果

@細菌とウィルスを殺す

A心臓病を予防する

B善玉コレステロールを増やす

C動物のガンを予防する化学物質を豊富に含んでいる

効果のある量

1日にグラス1杯のワインは、血中の善玉コレステロール値を平均7%高める。

助言

ワインと体重。ワインが食欲を刺激するのは確かなので、のろのろ刺激してくれるとありがたい。たとえば食前に1杯のワインが、栄養不良に陥りがちな高齢者の食欲を高めてくれることが確かめられている。とすると、ワインのアルコールがダイエットをぶちこわしはしないだろうか?その質問には魅力的な新しい証拠があがっている。まず悪いニュースを先に紹介すると、メイヨー・クリニックで行われたテストによれば、カロリーを制限した食事を食べている動物は、アルコールを与えたあとは多く食べる。それはアルコールが意志の力をくじくからではなくて、アルコールがある種の身体的な変化をひきおこすために食欲が高まるからである。だから、ダイエットをしている人は食事前のアルコールは控えたほうがよい。ところが、びっくり仰天するようなよいニュースがある。余分にとられたアルコールのカロリーは、他のカロリーのようにはすぐに脂肪に変わらないという。スタンフォード大学の研究者たちが、体重オーバーしている中年男性に無理強いをして食事と一緒に1日に平均2杯のアルコールを飲ませた。禁酒者に比べるとアルコールのカロリーが加わることになるし、食事の量も少し増えるので、その分だけ体重が増えることが期待された。しかし、予想を裏切って奇妙なことが起こった。酒を飲んだ人の基礎代謝率が1日に1杯飲んだ後で顕著に高まったのである。それで余分のカロリーが燃やされてしまい、体重増加にはつながらなかった。1日に1杯から3杯のアルコールによって禁酒者や少ししかアルコールを飲まない人に比べて余分にとられたカロリーは、代謝のスピードが上がるために相殺されてしまう。このパラドックスの理由について、研究者は推測の域を出ていないけれども、いまはっきりいえる結論はこうだとしている。「アルコールは、少なくとも度を過ごさなければ、信じられているほど肥満にはつながらない」。飲料水が無菌かどうか疑わしいところを旅行する人は、水に同量のワインを加えて飲むとよい。殺菌力は赤ワインも白ワインもほぼ等しく、ポルトのような南国のワインが少し勝っている。赤ワインを加熱して少し蒸発させたものを、顔面ヘルペスに塗るのもよい。コノワルチャック博士は、それで短時間のうちにきれいに治るし、すぐに痛みもとれるといっている。

ビール

期待できる効果

@冠状動脈の閉塞を予防する

A善玉コレステロールを増やす

効果のある量

1日1缶のビールは血液を変化させ、冠状動脈閉塞のリスクを減らす。1日に約230ccのビールは善玉コレステロールを増やす。

助言

飲むべきか飲まざるべきか。ビールの害をあげるとアルコール依存症、肝硬変、膵臓炎、高血圧、不整脈、胎児性アルコール症候群などのリスクをもたらすわけで、その危険性を考えると、心臓発作を避けたいという希望からビールやアルコールを意図的に飲むのは愚かである。とはいっても、1日に1、2杯の適度の飲酒によって心臓が保護できるというのは、忘れておきたいボーナスのようなものである。あなたが適度の飲酒家ならば、ビールのもたらす恩恵とリスクをはかりにかけることができる。あなたが過度の飲酒家だと、心臓に対するわずかな恩恵に比べて他の害のほうがあまりにも多すぎる。痛風。ビールにはプリンが多量に含まれていて、それは体内で尿酸に転換される。そして、尿酸の過剰は関節炎の一つのタイプである痛風の原因となりうる。ひじ、足、手、とくに足の親指が痛む病気だが、痛風患者と食事の関係を調べた英国の研究では、痛風がある人とない人を分ける最大の相違点は、ビールを多量に飲むかどうかだった。痛風もちの人の41%が1日に2.5リットル以上のビールを飲んでいるのに対して、健康な人でそれだけのビールを飲んでいるのは17%に過ぎなかった。血圧。ノンアルコールビールとアルコール入りのビールを比べると、アルコール入りのビールのほうが血圧が正常な人の場合、最大血圧も最小血圧も共に高める。ガン。アルコールは男女の結腸および直腸ガンのリスクを高める。別の研究ではビールをよく飲む人下部尿路のガンにかかりやすく、ビールを多く飲むほどガンを進行させやすいことがわかっている。蒸留酒を飲む人もこのリスクが高かったが、興味深いことにワインを飲む人のリスクは高くなかった。ビールを多く飲むことと直腸ガンとの間にも関連がみられる。一つの研究が、ビールを月に15リットル以上飲んでいる人は直腸ガンのリスクが平均の3倍であることを示している。ビール愛飲家の悩みの種がもう一つある。喫煙の影響を除外しても、アルコールをとる人、とくにビールをよく飲む人は肺ガンのリスクが高いことを確かめた研究がある。フランスで行われた大規模な研究では、食事と一緒にアルコール飲料、とりわけビールとワインを飲む女性は乳ガンになりやすいことがわかっている。そのリスクは、ビール、ワイン、総アルコール摂取量に比例して高くなっている。飲酒家のリスクは非飲酒家の1.5倍で、50歳以下の女性の場合は、週にわずか3杯の飲酒でも乳ガンのリスクを高める。

期待できる効果

@虫歯を減らす

A細菌やウィルスを殺す

B感染に対する抵抗力をつける

C動物のガンを予防する化学物質を含んでいる

D血圧を下げる

E毛細血管を強くする

F動脈硬化を遅らせる

Gおだやかな鎮静剤として作用する

助言

科学者たちによって、治癒的効果が試されているのは普通のお茶、つまりアジア原産の学名カメリア・シネシスとして知られる紅茶、中国茶、日本茶である。いわゆるハーブティーにも薬品的価値があるだろうが、これには種類が多く、薬効をもたらす化学物質がどのくらいの濃度で含まれているのかも不明なので、今後、一つ一つ評価されていかなくてはならない。中国茶には紅茶よりもはるかに大きな効能がある。紅茶は酸化しやすく、そのポリフェノール類、とくにタンニンがこわされやすいからである。中国茶や日本茶の葉には紅茶の2倍のカテキンが含まれている。茶は濃く入れれば入れるほど効能も大きい。カフェインが問題の場合は、デカフェイネイテッドの茶を買ったらよい。カフェインが除かれていても、治癒的効果をもたらす他の化学物質の効力は減っていない。煮だった湯で出したような熱いお茶は飲まないこと。茶に限らず熱すぎる液体を飲むと、喉や食道の内壁が傷ついてガンにつながりやすい。たとえば最近のインドでの研究で、茶を非常によく飲む人は食道ガンになりやすいことがわかっている。かつて権威者たちは、茶のなかに食道ガンになる率を高める物質が含まれているのではないかと考えていたけれども、現在では茶そのものではなくて湯の温度が問題なのだという考えに変わっている。日本の医者の中には熱すぎるお茶は飲まないように警告している人もいる。

コーヒー

期待できる効果

@精神的な遂行能力を高める

A喘息をやわらげる

Bアレルギー性鼻炎を軽くする

C肉体的エネルギーを高める

D虫歯を予防する

E動物のガンを抑える化学物質を含んでいる

F気分を高揚させる

効果のある量

レギュラーコーヒーを1日に2杯−朝1杯、夕方1杯−が最良と思われる。注意力と集中力を保ち、気分を高揚し、肉体的持久力を高めるには、それが最適量。1日5杯以上飲むとトラブルが生じる。不眠症の人は夜にコーヒーを飲んではいけない。

助言

精神が張りつめる効果を最大限に求めるには、レギュラーコーヒーをカップ1杯、朝早く飲むのがよい。そのときが覚醒作用に対してあなたの脳が最も敏感になっているからである。それからはもう飲まないでおいて、午後遅くカフェインで元気を回復する必要が生じたときにもう1杯飲む。研究者たちは日中はコーヒーを飲む必要はまったくないといっている。なぜなら朝の1杯の効果が通常数時間持続するからである。「朝コーヒーを1杯飲んだのに日中また飲んでその化学物質=カフェインをとりこむというのは、ガソリンタンクのなかはほぼ満タンなのにもっと車を速く走らせようと、車を一時停めてガソリンをいれるようなものだ」とワートマン博士はいっている。午後遅くに補充すると、あなたの精神はさらに6時間フルスピードの力を得るだろう。運動の遂行能力を高めたい場合は、運動する20〜30分前にコーヒーを飲むとよい。濃いブラックコーヒーを二杯飲むと喘息の発作が軽くなる。コーヒーはコーラ、紅茶、ココアなどよりもカフェインの含有率が高いので、すすめられる。しかし、研究を行った専門家たちは、喘息の発作に対処するためにとくに子供が日常的にコーヒーを飲んだり、喘息の薬の代わりにコーヒーを飲んだりすることまではすすめていない。だが、緊急の場合に、もしも喘息の薬がなかったらコーヒーを飲むのはよいだろうと彼らはいっている。

貝・カニ・エビ

期待できる効果

@心臓と脳によい

A血中コレステロール値を下げる

B中性脂肪を減らす

C脳内の化学作用を刺激し、精神的エネルギーを高める

効果のある量

90〜120gくらい食べると一般に”脳の力”を強め気分を高揚させるだけの精神的エネルギーをもたらすのに十分な化学物質が摂取できる。それだけの量を食べると循環器系にもよい。

助言

貝・カニ・エビを揚げると低脂肪食品というその利点、恩恵が失われる。油が加わって血中コレステロール値を上げることになる。血管のためによい調理法は、オーブンで焼く、網で焼く、蒸す、煮るである。貝・カニ・エビに限らず、高タンパク、低脂肪、低炭水化物食品を、それ単独あるいはパン、ご飯、ジャガイモのような炭水化物食品と一緒に食べると、精神的エネルギーを高める化学物質が脳の中に生み出される。しかし、迅速に感覚の鋭敏さを高めたい場合は、貝・カニ・エビを単独で食べるのがよい。そうすれば多量のチロシンがいち早く能に送り込まれる。一度に基準量の85〜110g以上の量を食べても、それで脳がよりふかつされるということはない。チロシンは必要なときにのみ感覚を鋭敏にする化学物質をつくりだす。ということはつまり、脳がその物質を使い果たしたときである。貝・カニ・エビは脳の機能を最高のレベルに保つため、多くのことをやってくれるけれども、それ以上のことはできない。貝類と甲殻類に悪い評判がたったのは、それが含んでいるある種のステロールを、時代遅れの分析によってコレステロールと間違えたからである。実際はそのステロールの30〜40%がコレステロールに変わるに過ぎないのである。

期待できる効果

@血液の粘度を下げる

A血管を損傷から守る

B凝血を抑制する

C血中の中性脂肪値を下げる

D悪玉コレステロールを減らす

E血圧を下げる

F心臓発作と脳卒中のリスクを下げる

Gリウマチ性関節炎の症状をやわらげる

H偏頭痛を改善する

I抗炎症物質として働く

J免疫系を調整する

K動物のガンを予防する

L気管支喘息をやわらげる

M初期の腎臓病を抑える

N精神的エネルギーを高める

効果のある量

魚を1日に300g、ということは週に魚料理を1、2皿食べるだけで、あなたの心臓病のリスクはおそらく半分に減ってしまう。缶詰のサバを1日に85g食べたら血圧は7%下がる。魚を100g食べたら脳の化学物質が刺激され、精神が張りつめてより敏速な行動がとれるようになる。

助言

魚は危険な高脂肪食品の害をうち消してくれる万能薬ではない。魚はある特定の栄養素を補うための食品、つまりサプリメントとしては考えずに、植物油のような多価不飽和脂肪食品や、肉のような飽和脂肪食品の代わりに食べるものと考えてもらいたい。事実、あなたの総脂肪摂取量が少ないほど大きな効果が魚から期待できる。オメガ3は日本食のような低脂肪食により多くの効果をもたらす。平均的な日本人の食事は、摂取カロリーに占める脂肪の比率が、1949年には7%だったものが1989年には25.7%と高脂肪食の方向に休息に推移しているけれども、米国の38%と比べるとまだはるかに低脂肪食である。オメガ3が摂取されると組織内の他の脂肪酸ととって代わるため、他の脂肪酸の濃度が薄められる。そして、他の脂肪酸の摂取量が減れば組織内のオメガ3濃度は一層高められることになる。だから権威者たちは、飽和脂肪も植物油もともに減らして、魚を食べるようにすすめている。そうすれば組織内のオメガ3濃度が高まると同時に、総脂肪と飽和脂肪酸が減ることになる。マーケットで売られているすべての魚にオメガ3が豊富なわけではない点に注意してもらいたい。白身の魚にはごくわずかしか含まれていない。最も多く含んでいるのはイワシ、サケ、サバなどの青魚である。米国の場合、水槽や養魚場で養殖されている魚は一般に大豆や穀類などの陸上植物を与えられているため、生理的な特性が陸上生物と同じになってくる。オメガ3が少なくなるのである。たとえば、なばナマズはほとんどオメガ3を含まず、鶏の脂肪組成に近い。養殖されたり淡水で育てられたりしたエビや海ザリガニは、海に棲む仲間よりも陸上動物に近い脂肪組成になることがテストの結果わかっている。同様に、米国のファーストフードストアーで売られているファーストフードの魚もオメガ3源にはならない。メリーランド州ベセスダのアルコール濫用・中毒国立研究所のノーマン・セイラム博士は、多くのファーストフードのオメガ3量を測定して、フィッシュサンドウィッチの脂肪中には缶詰のマスノスケのそれの10分の1の量のオメガ3しか含まれていないことを明らかにしている。その理由−ファーストフードのフィッシュサンドウィッチに使われているのは白身の魚なので、魚自体にオメガ3が少ないのに加えて、牛脂などの飽和脂肪で揚げているためオメガ3の比率が低下して、ハンバーガーと同じようなものになっている。オメガ3=魚の脂肪に高濃度に含まれている脂肪酸で、不足すると血栓ができやすくなったり、炎症しやすくなったりして、それが疾病につながっていく。

ゴーヤ

期待できる効果

@血糖値を下げる

A血圧を下げる

B風邪の防止

C夏バテ防止

効果のある量

週に2〜3回、1回に2分の1本(約150g)ほど食べれば血糖値低下作用は持続する。

助言

ゴーヤは江戸時代から日常的に沖縄や九州の食卓に上がっていた。中国や東南アジアなどでも古くから風邪を防ぎ、血糖値や血圧を下げる効用があるとして食べられてきた。特に血糖値を下げる効果が、いくつかの研究で明らかになっている。原産地の1つとされるバングラデシュで1999年に発表された臨床実験では、糖尿病患者の成人男女100人にゴーヤジュースを事前に飲ませて、血糖負荷試験を行ったところ、飲まないときに比べて、86人の血糖値が改善した。糖尿病の初期の人や血糖値が高めの糖尿病予備軍の人に効果が高いことが調査されている。これは、可食部に含まれるカランチンという物質が、体内のインスリンと同様な働きをして、血糖値を下げるためではないかと推測されている。夏バテを防ぐ効果も見逃せない。ゴーヤを食べると口の中にほのかな苦味が広がる。この苦味が消化液の分泌を促し、食欲を増進してくれる。体の肌の老化を防いでくれるビタミンCもたっぷり含まれている。100g当たり76mgのビタミンCを含むが、これは野菜の中でもトップクラスである。ビタミンCは加熱することにより壊れやすいが、ゴーヤは油炒めにしてもビタミンCがほとんど減らない。果肉には水分が多く含まれており、それがビタミンCを熱から守る働きをしている。このほか、血圧の上昇を抑えるカリウムを多く含み、食物繊維も多い。また現在、ゴーヤの種に含まれる脂肪分にはダイエット効果や抗ガン効果があるとして研究が進められている。

ゴマ

期待できる効果

@記憶力向上

Aもやもやした不快感除去

効果のある量

週に2〜3回、いろいろな食材の味付けに食べれば記憶力は向上する。

助言

三大栄養素と言われるのが脂質、糖質、タンパク質。タンパク質の中でも重要なリジンというアミノ酸は記憶の神経回路を作る。リジンを多く含んだタンパク質を摂れば、記憶力は高まる。このリジンはリンやグルタミン酸の助けを借りて、記憶力向上に寄与する。このリジンとリン、グルタミン酸の双方を含んだ食物はゴマである。同様の効果は、ヒマワリの種でも得られる。中国やロシアでは、おやつやお菓子代わりに食べられているのも納得できる。

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