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酒飲み健康法

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酒飲みの健康は先ずツマミから アルコールは訓練次第で強くなるのか 顔色で酒の強い弱いが判断できるか
一気、一気は絶対に危険 アルコール依存症の傾向と対策 休肝日は本当に必要なのか
二日酔いについて 迎え酒が体にいいわけがない理由 アルコールを飲み過ぎると肝臓ガンになるか
日本酒より焼酎の方が体にいいのはウソ 晩酌程度の酒は体にいいか チャンポンは体に悪いか
やけ酒は体にどの程度悪いのか    

酒飲みの健康は先ずツマミから

お酒の好きな人は「どうせ飲むなら空きっ腹の時の方が胃にキーンときておいしい」とか、「塩気の強い物でお酒を飲むと美味しく感じる」という人が多いが、こんな飲み方が体に悪いということは、今や常識となっている。そこで、酒に関する常識のひとつ、酒のつまみについて、もう一度確認をしておこう。酒を飲むときに、いったいどんなツマミが、体にいいのだろうか?アルコールというものには、熱量、つまりカロリーはあるが、栄養はほとんど何もないと思っていい。よく、ビール1本はご飯1.5杯分とか、お酒一合で、ご飯1.3杯分とかいうから、ビールを飲めば、ご飯の栄養があると思ってしまう人もいるが、これはとんでもない間違い。ただ、カロリーがご飯と同じ量だというだけで、決して栄養があるということではない。ビールにしても、日本酒にしても、ワイン、ウィスキー、ブランデー、全ての酒類がカロリーだけあって、全くといっていいほど、栄養分がないとしたら、酒だけ飲んでいて、体にいいわけがない。では、どんなツマミがいいのか。当然のことながら、ツマミは、足りないこの栄養を補うものが望ましい。具体的にいえば、特に肝臓の働きを助けるタンパク質とビタミン類は必ず摂りたい。高タンパク、高ビタミン、低脂肪の食品が酒のツマミの三大要素である。例えば、まず脂身の少ない肉や魚、緑黄色野菜や豆腐などの大豆を原料としたものなどである。逆に避けたいのが脂肪や塩分を多く含んだもの。ポテトチップやレーズンバター、マヨネーズ類のツマミでお酒を飲むのは避けたい。これらは、膵臓を悪くする可能性がある。さらにものすごく甘い物、そして塩辛いものは胃を悪くする可能性が大きい。アルコールはカロリーだけといったが、もうひとつ大事なことを覚えておいてもらいたい。それは、アルコールのカロリーは「蓄積されないカロリー」だということ。よく、アルコールを飲むと太るという人がいるが、厳密にいえば、アルコールだけでは太らない。

アルコールは訓練次第で強くなるのか

確かに、世の中には、ラム入りのケーキや奈良漬けを食べただけで酔ってしまう人がいるかと思えば、いくら飲んでもあまり酔わない人もいる。お酒に対する強い弱いは千差万別、人それぞれである。では、お酒に弱い人は、訓練次第で強くなるものだろうか。結論からいえば、ちょっとでもお酒が飲める人ならば、たいていの場合、訓練すれば酒に強くなる。それは、アルコールを分解する「酵素」の働きが、訓練とともに徐々に活発になっていくからである。お酒を飲むことによって、アルコールが体内に入ると、まずその分解酵素がアルコールをアセトアルデヒドに分解し始める。つまり、体内に吸収されたアルコールは肝臓という工場にまとめられ、そこの従業員である「酵素」」によって、分解という作業が始まるのである。お酒にあまり免疫がないうちは、体内の分解酵素も少ないから、分解に時間がかかる。しかしお酒を飲む機会が増え、体内に入るアルコールの量が増えるようになると、それにあわせて酵素の働きも活発になる。さらにアルコール濃度が増すことに体が慣れ、多少アルコールが体内に入っても過敏に反応することがなくなる。この働きがいわゆる酒に強くなるとう現象である。しかし、これは酵素が体内にある人の話。中には生まれつきこの酵素を全く持っていない人がいる。こういう人は全くアルコールを分解する能力がないのだから、お酒に弱いし、いくら訓練してもお酒に強くなることはできない。特に外国人に比べて日本人にはこの酵素を持たない人が多い。

顔色で酒の強い弱いが判断できるか

酒に強い、弱いという基準は、アルコールを分解する酵素の有無と、その人がどれだけ酒に対して慣れているかということである。だから、顔色だけでは酒に強いか弱いかは判断できない。ただ印象として、顔色が赤くなったほうが酒に弱いように見えるだけである。顔色が赤くなるメカニズムは、アルコールが体内に摂取されると、血管が拡大され、血管の中を流れる血液の量が増加するということである。勿論、顔色が青くなったりしても、体の調子が悪いわけではない。それも酒に対するそれぞれの人の体質によるから、一概にいえないのである。

一気、一気は絶対に危険

「一気、一気」は、急性アルコール中毒の原因になりやすい危険な行為である。一般に、飲んだアルコールが体内で吸収されピークに達するのは、摂取してから30分〜1時間といわれている。肝臓のアルコール分解で一番忙しいのがこの時間帯である。つまりこの間にガンガンとお酒を飲んでしまえば、体内のアルコール血中濃度は一挙に上がってしまう。こうなれば体はアルコールを分解しきれなくなり、みる間にアルコール中毒の症状を起こすことになる。アルコールが無事に分解できれば問題はない。大抵の場合は、一晩もすればケロリと治る。しかし、一晩でケロリとするからといって侮ってはいけない。急性アルコール中毒で亡くなる人は毎年何人もいる。急性アルコール中毒で倒れた人を「寝かせておけ」といって、そのまま倒れたままにしておくことが、その原因となる。適切な判断と処置をせずに、ただ「酔っぱらっている」と放っておけば手遅れになる。とにかく、お酒の飲み方として最悪なのが一気なのである。

アルコール依存症の傾向と対策

アルコール中毒と依存症。よく聞く言葉である。では、この2つはどう違うのか。アルコール中毒の症状としてあげられるのは、アルコールがきれてくると手が震える、寒気がする、幻聴や幻覚が聞こえたり、見えたりするというようなことである。しかし、現在問題にされているのはアルコール依存症のほうである。アルコールに依存しなければならないような体質になってしまう。このアルコール依存症、放っておけばアルコール中毒になってしまう。つまりアルコール中毒予備軍みたいなものである。依存症の人は結構たくさんいて、その進行具合は軽い人から重い人まで幅が広い。簡単なチェックポイントをあげておこう。お酒を飲まないとイライラして気分が落ち着かない。習慣的に毎日お酒を飲む。飲む量が日増しに増える。徐々にアルコール度の高い強い酒を飲むようになる。朝からお酒を飲んでもいいなという気分になる。以上の症状があてはまる人は依存症の可能性が非常に高い。アルコール依存症になる原因の一つにあげられるのが「ストレス」である。それに、アルコールそのものを常用したくなる作用。あの少し酔った時の何ともいえない気持ちのよさを一度味わってしまうとクセになってしまう。さらにそこにストレスがあれば、そのストレスから逃れるために飲んでしまうことにもなる。では、酒はストレス発散にはいけないことなのか。そんなことはない。問題は、ストレスを発散させる方法が、お酒にしかみいだせないことである。ほかに方法があれば、飲酒はストレス発散の一つの方法として有効になるはずである。

休肝日は本当に必要なのか

学問的に考えると、アルコールが体内で完全に分解されるまでに、まる1日かかる。つまり飲んだ次の日になっても、肝臓はアルコール分解のためにフル回転していることになる。この理屈でいけば、肝臓が休まるのは飲んだ翌々日である。飲まないにこしたことはないが、酒にも功がある。アルコールにはストレス発散という大きな効果があるのである。結果、飲む人の方が飲まない人に比べて平均寿命が長いという事実もある。多くの趣味でストレス発散し、その中の一つがアルコールによるストレス発散という生活が理想である。ストレス発散の選択肢は多くあったほうがいい。各人のライフスタイルにあわせて休肝日を設けるのが一番よいと思われる。

二日酔いについて

二日酔いの二大症状としてあげられるのが「頭が痛い」「気持ち悪い」である。頭が痛かったり、気持ち悪かったりするのは、アルコールが分解される途中でできるアセトアルデヒドという物質が原因である。飲み過ぎると、体内でアルコールが分解しきれなくなる。本来アルコールは最終的に水と炭酸ガスになって体内から排出される。しかし摂取量が多すぎると分解しきれずに、分解途中の物質であるアセトアルデヒドのまま体内に残ることになる。このアセトアルデヒド、ホルマリンに近い構造をしていて、人間の体にとっては毒に近い。この毒のような物質が頭痛や吐き気をもよおさせるのである。このとき、肝臓はこのアセトアルデヒドを分解すべく必死に働いている。だから、少しでも早く二日酔いを和らげたかったら水分を多くとることである。軽い二日酔いだったら、風呂に入って汗をかくのもいい。

迎え酒が体にいいわけがない理由

二日酔いの時の肝臓はアセトアルデヒドを分解するのにフル回転している。実はこれは肝臓にとってはかなり負担がかかる作業である。そんなところにさらにアルコールを飲んだら、肝臓が悲鳴を上げるのは間違いない。が、体のほうはそうでも心のほうはそうではない。アルコールを摂ることにより心地よい酔いがまわり、二日酔いの気分の悪さが遠のいてしまう。つまり二日酔いが解消されたような気がしてしまうのである。実際は、二日酔いを三日目に持ち越しているだけのことである。

アルコールを飲み過ぎると肝臓ガンになるか

アルコールを飲み過ぎると、肝臓の周りに脂肪がついた「脂肪肝」になる。これを放っておくと症状はさらに深刻になり、慢性的な「肝炎」になり、やがて怖い「肝硬変」になる。そしてさらに症状がすすむと、「肝臓ガン」になるといわれている。しかし、アルコールだけで肝臓ガンになるかというとそうではない。アルコールによる肝臓ガンの発生率は全体の10%未満である。ほかの90%はアルコール以外の原因なのである。つまりアルコールをたくさん摂取する人に肝臓ガンが多く出るという考え方は、医学的に常識ではない。ただ、肝硬変になる確率はアルコールを多く摂取する人のほうが高い。そして肝臓ガンにならなくても肝硬変で亡くなることもあるということを忘れてはいけない。肝硬変は、脂肪肝から慢性肝炎をたどって起こる。フォアグラのような状態になった脂肪肝は大きくなり、肝炎へと症状が進んでもその大きさはあまり変わらない。しかし、肝硬変になったとたんに肝臓は小さくしぼみだす。しぼんできた肝臓を治療するのは非常に難しい。この場合は、当然のことながら、まず、酒をやめることが大切である。特に脂肪肝など肝臓の疾患でも初期のものは、それだけで症状は改善される。肝臓は本格的にこわしてしまったら、元には戻りにくいものだが、症状の軽いうちだったらみるまに元気になるとうことを忘れてはいけない。肝臓というのは、とても我慢強いもので黙々と働いている。その肝臓がダウンしたときは、もう元には戻らない。沈黙の臓器といわれるゆえんである。

日本酒より焼酎の方が体にいいのはウソ

特に糖尿病の患者には日本酒よりもウィスキーや焼酎などの蒸留酒がいいといわれるが、これは全くのウソである。実際には日本酒に含まれる糖質というのはウィスキーよりも多く含まれているとはいえ、それほどではない。どりらも同じようなものだ。両方ともアルコールである以上、糖尿患者には大敵である。アルコールは熱量だけの偏った食品であり、これのみでカロリー制限をしている患者にカロリー計算をしていたら、その他の栄養は全く補給されない。エネルギーの交換だけが目的ならば酒を飲んでいればいいということになるが、それでは糖尿病は治らない。むしろ悪化してしまう。その他にも次に述べる同じような誤解がある。梅酒はアルカリ性だから体によいとか、ワインはカロリーが少ないから飲んでも太らないとかいわれているが、ほかのお酒と比べてみるとほんの少しそういった特徴があるだけでたいした差はない。ただ一ついえるのは、ビールやワインなど発酵酒には胃液を分泌させる作用があり、ウィスキーやブランデーにはその作用がないということである。病気をもっている人は、とにかくどんな酒であれ、晩酌程度に止めておくのが体のためである。特に糖尿の気がある人は、まず何であれ、酒をやめることをすすめておく。

晩酌程度の酒は体にいいか

適量の酒なら「百薬の長」ともいえる。晩酌程度にお酒を飲み、軽い運動を続ければHDLが増えるとされている。「HDLという善玉コレステロール」は、悪玉のコレステロールが血管の壁につくのを抑える働きがある。悪玉コレステロールが血管につくと、血管は硬くなり柔軟性を失う。脳梗塞や心筋梗塞の原因となる。しかもコレステロールがついた分だけ血管は細くなるから、血圧が上がる。血圧が上がれば、硬くなった血管は、その圧力に耐えきれず、破裂したり、ちぎれたりする。ただし、タバコは医学的にみて、百害あって一利なしであり、HDLに関してもその増加を妨げる働きがある。できれば完全にやめてしまったほうがいい。

チャンポンは体に悪いか

一口にお酒といってもその製造方法などによりいろいろな種類のお酒がある。アルコール度の高いものから低いもの、炭酸が入っているものと入っていないものなどそれぞれ違う。それを少しずつ飲んだとしても、口当たりが違うから、つい飲み過ぎてしまうことになる。結果、二日酔いになるケースが多い。さらに、もう一つ考えられるのは、アルコール度の違ういろんな種類のお酒を飲むことによって体内のアルコール血中濃度が一定に保てないため、肝臓に負担がかかりスムーズなアルコール分解が行われにくいということである。

やけ酒は体にどの程度悪いのか

やけ酒を飲むと胃潰瘍になるといわれるが、酒によって胃をこわす場合、それは量もさることながら、アルコールの強さが大きく関係してくる。ウィスキーやブランデー、ジン、ウォッカなどアルコール度の高い酒をストレートで飲めば、確かに胃の粘膜は刺激され、荒れてしまう。しかし15%以下のアルコール(日本酒、水割り、ワイン、ビールなど)であれば胃に悪いという定説はない。むしろ薄いアルコールを毎日飲んでいる人のほうが胃の粘膜が強いというデータもある。ではどうして胃潰瘍になったりするのか。原因は、酒を飲まずにはいられないというその気持ちである。つまりストレス。このストレスがある限り、たとえお汁粉を食べても胃をこわしてしまう。甘いものや塩辛いものだって胃の粘膜を傷つけることはありえる。

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